関東土質試験協同組合は、1977年(昭和52年)に地質調査業が構造改善事業の特定業種に指定されたことから、関東地質調査業協会の会員有志が、多くの設備投資が必要となる地盤材料試験を組合として共同運営することにより、組合員の事業推進・拡大に寄与できるものとして、1978年(昭和53年)にここ大森の地に設立されました。
当初は、関東エリアを中心とした旺盛な土木・建築等の開発事業とともに成長し、組合員の皆様が必要な時に地盤材料試験をニーズに合わせて行うことができる社外組織として、各組合員の業務採算性向上に貢献してまいりました。
また組合試験所は組合員が共有する試験所として、常に良質の技術サービスを提供するとともに、コンプライアンスを順守し、公益性の維持に努めてまいりました。
その後、バブルの終焉を迎えるとともに土木・建築事業の減少傾向が強まる中、組合員の皆様の事業の見直し、更なる効率化の推進を受け、組合員のパートナーとして組合及び組合試験所の利活用性は一層強まったのではないかと考えております。
昨今必要なものをシェアリングする、共有するというライフパターンが若い人を中心に支持を集めていますが、協同組合試験所はまさに組合員各社のニーズに対して、シェアリング方式を先取りした組織として、これからも組合員各社の業務にタイムリーに貢献してまいります。
近年の我が国は、大規模な災害や地震活動の活発化が顕在化しつつあり、これら自然災害から貴重な生命を守るための社会資本の強靭化に向けて様々な施策が実施されつつあります。
多くの施策を実行するに当たって、地盤の挙動を把握するための要求事項が益々高まりつつあります。
私たち協同組合は、従来の技術をしっかり継承する事のみならず、新たな設備の導入を積極的に図りながら技術の伝承・研鑽を進め、時代に即した地盤材料試験を提供いたす所存です。
組合員各社、関係各機関におかれましては、今後とも関東土質試験協同組合の活用とご支援をお願い申し上げます。