地盤材料試験

物理試験

 我が国の地盤工学では、土粒子の密度、粒度組成、コンシステンシー限界などの土に固有な性質および含水比、土の密度、間隙比、飽和度などの状態量を物理的性質といい、これらの性質を求める試験を「物理試験」と呼んでいます。土の物理試験の主な目的および結果の利用面は、①土および地盤材料の工学的分類 ②土の状態量の直接的・間接的な把握 ③力学的性質などの解釈のためのバックデータであり、物理試験結果が直接設計に利用されるものは比較的少ないようです。(「地盤材料試験の方法と解説」より)

力学試験

 力学的性質の試験は、土の強度と変形特性に関する試験で、基礎の構築、地下掘削、切り取りや盛土などを目的として地盤(土と水)の挙動を予測するために行う試験です。透水試験や圧密試験など水理的性質や圧縮特性に関する試験も力学的性質の試験に分類されています。(「地盤材料試験の方法と解説」より)

材料試験

 盛土は、それ自体、降雨や地震時にも、変形が小さく安定でかつ耐久性のあるものでなければなりません。また、上載構造物の基礎地盤としては十分な支持力を有することが必要です。道路や空港の舗装では、推定された交通量と路床の支持力から必要な舗装構成が導き出され層構造が決定されます。舗装設計においては、対象路床土や使用路盤材の力学特性を的確に把握することが、舗装構造を決定する上で重要となります。これらに使用する地盤材料の特性を明らかにし、材料の良否の判定、施工管理や設計に必要な定数を提供します。

岩石試験

 岩石は硬いもの、というイメージを持ちますが、岩石も同様に硬軟様々なものがあります。その成り立ちもいろいろで、マグマが冷えたり、堆積物が続成作用(堆積物が物理的・化学的作用を受け固まって堆積岩になる作用)を受けて固結したり、あるいは既存の岩石が変成作用(いったんできた岩石(原岩)が熱や圧力などの作用を受け、その岩石を構成する鉱物の組み合わせや岩石の構造が変化すること)を受けたりしています。また風化作用を受けると次第に強度低下をもたらし、様々な工学的問題を引き起こす場合があります。ボーリングコアや横坑等から採取された試料について室内試験を行い、岩石の物理特性ならびに力学特性を把握し、岩盤を対象とする土木建築設計に必要定数を提供します。