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組合情報・ニュース
圧密試験について
当組合への試験依頼書には、圧密試験について「標準・倍荷重」を選択する項目があります。この「標準荷重と倍荷重」の判断基準に関しては、JGS基準に基づく特段の判断基準は設けられません。圧密試験に関するJGS基準では、荷重の設定を10~1600kN/m2の範囲で実施すればよく、倍荷重(5023kN/m2=51.2㎏f/cm2)まで載荷しなくてもよいこととなっています。ただし、「Pc(圧密降伏応力)を精度よく算出〔過圧密領域と正規圧密領域を正確に把握するなど〕したい」との要望がある場合には、倍荷重で圧密試験を実施しています。
当組合では、「標準・倍荷重」の判断基準としては、試料の成形時のワイヤーソーの切込み状態や感触、カッターの切り出し状態、砂の混入状況及び試料の硬軟の度合いなど試料の観察を含めて総合的な観点から判断をし、注意深くかつ丁寧な試験を心掛けておりますので、今後とも多くの圧密試験を依頼いただければ幸いです。最後に圧密試験に用いる供試体作製手順を以下に示します。
(技術部試験課・片寄 修)
① ライナーから押し出した試料を、直径6cmになるように周面を削っています。
② 削りカスは、含水比測定に。
③ 供試体質量の測定を忘れずに!
④ 圧密容器を組み上げます。
⑤ 圧密リングをねじで3箇所固定します。
⑥ ガイドリングを付けます。
⑦ 加圧版を載せます。
⑧ 水浸ガイドをはめ込みます。
⑨ 圧密容器を試験機にセット
⑩ 真っ直ぐに入っているかチェック。
⑪ 蒸発防止蓋を入れて完成。
▲ 空圧式全自動載荷圧密試験機((株)テスコ製)